実は健康に悪かった?魚の干物に関する賛否両論検証。

数多ある食材の中でも、伝統的に食され体にもいいとされる魚類。足が早いのが難点ですが、干物という保存方法はそれを補う方法として長年親しまれてきましたしその手軽さから常備している家庭も少なくないかと思います。私も素晴らしい技術と認識して利用してきましたが、本当に素晴らしいものか盲目的に信じてきただけではないかという疑念が上がりました。

油に関する内容はどうしても気になるワケです。その結果、今では控えるようになっていますが、そのあたりの干物に関する賛否両論を見てみます。

 

干物は体に良い:肯定派の意見

今、日本は世界でも有数の長寿国。そして魚の干物・直火で焼くなどは日本の伝統的料理であるという意見が多く、そもそも干物が体に悪いという認識もないため、それに対する科学的対抗論などはあまりみかけません。業者も含めほとんどが魚=オメガ3系=体にいいという短絡的なものです。

干物は体に悪い:否定派の意見

干物は傷みやすい魚を長期間保存する日本古来の知恵ですが、現代の栄養学からみると、お世辞にも健康によいとはいえないらしいです。肯定派に比べて圧倒的に否定派の意見が多数論じられています。

過酸化脂質(物質)が体に悪い

魚の油は健康増進に欠かせない反面、酸化されやすいという弱点があります。酸化とは、紫外線などで発生する「活性酸素」で、細胞や遺伝子が変質してしまう現象です。
特に魚の油が酸化した「過酸化脂質」は、動脈硬化を促進し、ガンの発生にも関係し、胃腸や膵臓、胆嚢に異常な負担をかけ、その結果、胃腸障害、膵機能障害、動脈硬化等々の悪さを働くようです。

 

変性タンパク質が体に悪い

タンパク質は変性して違った構造式を持つ物質となり、人体にとって有害な物質(アンモニア系の物質など)となる場合も多いです。これにより魚に多く含まれるカルシウムも悪性のものとなるとの説もありますが、あまり深く言及しているものがなく真偽のほどはわかりません。

塩分が体に悪い

塩分は干物の大部分で採用される塩干しで必需品なので仕方ないとは思いますが、このような調査結果でも論じられているのですね。

恩恵を期待できるのは主に焼魚や煮魚で、体のためにはフライや干物、塩漬けは避けたほうがよい。

一般社団法人 日本生活習慣病予防協会

同様のリスクがある食材

煮干し、カツオぶし、マグロぶし、魚の干物、ちりめんジャコ、めざし等。

いい干物はないのか?

だいぶ否定派が優勢な干物ですが、灰干しという方法は日干し干物の欠点がない方法のようです。

灰干しとは魚を和紙で包み、吸水性の高い火山灰の中に保存することで干物にする方法で、冷蔵庫のない江戸時代に用いられたようです。現代ではセロファンが使用され、火山灰の中に入れて放置する手法がメインで、火山灰に含まれるわずかな空気には触れるが、天日干しとの差は歴然で、かつ紫外線にも触れることがない為、生鮮な魚の持っている健康に役立つオイル類が殆ど過酸化脂質にならないメリットが挙げられます。

この灰干しについて調べるとやはりいくつかの生産者はそのメリットを謳っており、干物を食べるなら灰干しがよさそうです。火山灰を有効利用しようということでこんなプロジェクトもあるようです。更新が随分されていませんがどうしたんでしょうか?

灰干しプロジェクト

結論、どうしているのか?

私はこの賛否両論を判断し、長期保存できる干物の使用はやめました。干物自体、新鮮なうちに食べきることのできない状況下で生み出された方法ですから保存方法が革新的に進歩した現代で無理に摂取することはないと考えました。干物にすることで旨みが増すとか、美味しいとかいう人に関しては干物が所謂嗜好品と化すのですから好みで食べればいいのではないかと思います。

基本的には、過酸化脂質の問題があっても毎日3食、干物ばかりを何十年にも渡って食べ続けるわけではありません。そんな心配をするより、DHAを多く摂るためにも刺身(刺身)を食べたり、煮物を食べたり、焼き魚を食べたりして、毎日の食生活の中に魚を取り入れることの方が大切だと捉えているためどうしても利便性を求める際は一夜干しを選択しています。また、低価格商品はなるべく避け、一流の干物(灰干しメイン)を選択するようにしています。

ABOUTこの記事をかいた人

oliveoilyboy

食に関して強い興味を持ち、世間に流布する賛否両論を必ず吟味して決定する慎重派です。
必ず一方のみを鵜呑みにすることなく総合的に判断するのでその調査と意思決定に至る理由を参考までに共有していきたいと思います。
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