スーパーの鰻、その味はいかに?教育観点で鰻を考えてみる。

殿、最近では民が通うスーパーマーケットの鰻の人気が高まっているそうですぞ。

やはり鰻屋で毎回食うわけにもいかぬしな。異国の鰻も流通しているのであろう。その味やいかに。
調べて参れ。

御意。

ということで、スーパーの鰻の今を調べてみました。以下のような疑問に応えます。

スーパーの鰻って中国産が多いけど美味しいの?
鰻屋には叶わないよね。拙宅でも美味しく頂ける技法などあるのかな?
鰻に関する受験の知識って何かある?

スーパーの鰻はおいしいのか?

スーパーの鰻についての世間の評価

一番気を引く記事の一つに以下がありました。

旬の食材の通販サイト「豊洲市場ドットコム」の運営会社・食文化のシニア産地プロデューサーの八尾昌輝さんによれば、やはり「最近の中国産うなぎのかば焼きは好評ですね」という。同通販サイトでは、20食入りといった「まとめ売り」のものをうなぎ好きが自宅用に購入することが多いとか。

グルメクラブ 食の豆知識

同通販サイトというのはこちらですね。TOYOSU ICHIBA

残念ながら2022年2月現在、中国産のウナギを見つけることは出来ませんでしたので、実際に食してその質を確かめることができません。一時的なものでしょうか。

しかし、記事を信じればやはり中国産のウナギも進化し好評を得るようになってきているのが実態のようですね。

やはりいつまでも「日本が一番だよね!」という固定観念を持っていると、時代から取り残される世になってきているのをひしひしと感じるわ!
*鰻に関して日本が一番ではないと言っているわけではないぞ

Twitterでも多くの「スーパー 鰻 うまい」というTweet検索がHitする一方、「スーパー 鰻 不味い」というTweetも非常に多いです。

ですが、不味い方は実食をして不味いというものはあまり見かけず、「やはり鰻屋は格別、不味いスーパーのものとは大違い!」というものが多いです。

人は不味いものを再度チャレンジしようとは思わないですから、不味い時代の経験がそのままupdateされないということもあるのではないかと邪推します。

中国産の鰻は美味しくなった?何が変わったの?

では具体的に何が変わったのか、品種の問題が大きかったようです。

「以前は『中国産うなぎは泥臭い』と言われていました。昔は『ロストラータ種』という品種を使っていたため日本人には合わない独特のクセがありました。近年は同じジャポニカ種を使っているため日本人の好みに近づきました。

百聞は一見にしかず、やはり実食されるのが宜しいかと。

間違っても、本場の鰻屋さんと比べてはいけないですよ。その比較で良かったなら鰻屋さんの出る幕なしですから。あくまで焼肉屋とスーパーの肉のように普段使い出来るコスパがあるかで考えてみる必要があるでしょう。

スーパーの鰻の品質について

高級スーパーでもない限り、鰻のラインナップのほとんどはやはり中国産ではないかと思います。

中国産のうなぎは危険だというイメージを持つ者も多数いるようだが、これについては如何か?
勿論それはうなぎだけの問題ではないというのは承知しておる。

中国産に関する食品に関する事件は多々あり、以下の例のようにあれこれ記載されています。

*2005年、韓国に輸入された中国産ウナギから発癌性物質マラカイトグリーンが検出され、後に日本に輸入されたウナギからも同物質が検出された。マラカイトグリーンは主に抗菌剤、染料として使われている物質であり、日本では食品衛生法により合成抗菌剤として食品中から検出してはならないとされている

Wikipedia

しかし、ここだけを切り取って、ここは良い、あそこはダメと括ることはいささか早計かと。他国でも問題は起きておりますし、自国でも問題はないわけではありません。

上記は、主に2000年代の記述ばかりで2010年-2020年代の変化については触れられていません。劇的な改善があったかもしれませんし、日本の会社であっても、中国の会社であっても良いものを提供するところはあるし、悪いものを提供するところもある。

そのイメージが先行しているが、もはや中国は日本より先進的な精度の高い商品を開発し展開していることも多いようです。

中国産の品質問題は毎年騒がれているので固定観念があるでしょうし、フラットなはずのmediaも消費者の気を引くために煽りますからね。

とどのつまり、己で情報を精査して自己判断基準を持つということがこれからは益々必要なわけだな。
どうしても気になるのであれば自国産を買うのみ、若しくは鰻屋でしか食べない選択だ。

参考までに、日本鰻輸入組合という組織が輸入鰻は管理しており安全性を担保しているとのこと。日本向けの事業は国内メーカーが厳格な基準を設けて現地でも管理しているという情報はあります。

一つの指針としては、スーパーで扱っている商材のこれはいい、これは悪いと判断するより最終消費者に責任を持つスーパー(そしてそのバイヤー)として信頼できるお店かどうかの方がよほどわかりやすいのでは無いのかとも思えます。

自宅で美味しく頂くには

スーパーの鰻を自宅で美味しく頂く技法はすでにある程度確立されているようです。

  1. タレを水道水で洗い流す
  2. 酒を振り再度フライパンやオーブンでこんがり焼く。

簡単ですね、是非ひと手間をかけてよりおいしく頂きましょう。

結論

殿、それではご決断を!スーパーの鰻は如何でしょうか。

スーパーの鰻でも、昨今では中国産でも充分に食するに値すると思われる。自宅調理ではひと手間を惜しまないことが賢明だな。ただ、気に病むくらいなら国産と鰻屋で食べるべし、その都度財布との相談だな。普段使いとハレの日、メリハリをつけるくらいが良いというものだ。満足できるかは定期的に試してみればよいではないか。

教育で考える鰻の知識

ここからは鰻に纏わる教育の話です。子育ての中で一緒に学びたい知識や受験に関するテーマを集めました。

小学生(中学受験)に覚えさせたい鰻に関する知識

鰻の養殖に関する都道府県別生産量は必ず押さえておくべきテーマです。

1位 鹿児島県、2位 愛知県、3位 宮崎県、浜名湖で有名な静岡県は第4位です。

その他、日能研では過去にこのような問題も掲載されましたね。

鰻屋(飲食店)における疑問

うなぎ料理屋の並・上・特上の違いは何か

これは、ちょっと検索すれば容易にたどり着くことができますし、過去にTV番組などでも紹介された以外な事実です。

並・上・特上の値段の違いというのは、ほとんどのお店が鰻のそのものの量の違いである。

うなぎの質はどれも同じなので、産地のこだわりや天然・養殖であるか否かは関係ないものです。

うなぎの栄養は高いのか?

うなぎが保有する栄養素には代表的なものとして以下があげられます。

ビタミンA・B1・B2・D・E・DHA・コラーゲン・EPA・ミネラルなど
身体に大切な栄養素が大変豊富に含まれています。

特にビタミンA・B群が豊富で、
一日に必要な摂取量を約1尾で十分まかなうことが出来ます。

ビタミンAは1500μgとチーズの約4倍、たまごの約6倍、
ビタミンB1は0.75mgとほうれん草の約10倍と言われています。

子供の教育上もうまく食生活に取り入れていきたい食品ではありますね。

受験前には鰻を食べさせるべきではない?

毎年少なからず、受験前日に鰻を食べさせる家庭もあるそうです。栄養をつけるためか、本人の好きなものを食べさせたいという想いがあるのでしょう。しかしながら、受験前日は避けた方が無難です。鰻の小骨は子どもにとっては喉に刺さるリスクが大きいです。大事にならなかったとしても、その煩わしさは動揺を産みます。子供が好きなら是非、受験後に御馳走してあげてください。

補足:ヘルシー(健康的)の定義について

最後に。このサイトでは基本的にフラットにその食品の持つパワーを知りたいとは考えていますが、コンフォートフードという概念も大切にしています。それを前提にこの記事も書かれています。是非一読いただければ幸いです。

ABOUTこの記事をかいた人

食に関して強い興味を持ち、世間に流布する賛否両論を必ず吟味して決定する慎重派です。
必ず一方のみを鵜呑みにすることなく総合的に判断するのでその調査と意思決定に至る理由を参考までに共有していきたいと思います。
詳しいプロフィールはこちら
follow us in feedly