理想の住まい実現なら新築よりも中古?マンション購入と同時に考えるリノベーション。

この記事のターゲット

この記事は、以下の方に対して参考になるかと思われます。

  • 内装が古くて汚いので新築マンションしか考えられない(中古が選択肢にない)という方
  • 最新設備は新築でしか実現できないと思っている方
  • 中古マンション購入前提だが予算に余裕があれば新築も検討したいという方
  • リノベーションに興味のある方

人々が抱く理想の住まい

理想の住まいを思い描くとき、何を思い浮かべるでしょうか?誰に話しても自慢できるアドレス、付近の商業施設や飲食施設の豊富さ、子育てに関する公共施設の充実度といった広い環境面から、実際に住まう建屋の外観や煌びやかな共用施設という共有部に関する豪華さ、インテリアや間取り、水回りの設備といった専有部の充実度、そしてさらには子どもに囲まれたマイホームの食卓といった概念的なものまで様々考えられます。

このうち、比較的簡単に実現ができて満足度が向上する、いわゆるコスパが良いと思われるポイントが住宅内部、マンションでいえば専有部と呼ばれる領域に手を入れることになるでしょう。

新築信仰が根強いと言われる日本ではありますが、中古の成約件数も2016年を境目に新築マンション供給戸数を上回ったようですし、新築が手が届かない程に高くなった、コストパフォーマンスを考える消費者が多くなったなどの理由から中古マンション市場は数年前に比べても活気があるようです。

とは言いつつ、お金に余裕があるならば新築を目指す方はまだまだ多いのではないかと考えます。

新築マンションの内装・設備について

意外に知られていないことですが、新築マンションの価格は年々高くなる一方で、そのコストカットにより内装や間取り、天井高や住居設備のグレードは低くなっています。マンションはまだまだ見る人の経験も浅いと、どの内装もそれほど大差ないものに映るでしょうからそこまで手を入れることやそれで実現できる世界を知らない人が多い印象でもあります。

間取りは最初から制限されているもの、設備は最初から決まっているもの、壁紙や壁そのもの変更ではなく家具やウォールステッカーでインテリアを構成しようという、制約でガチガチに固められた中での理想の住まい追及です。

新築マンションの仕様は残念ながら、一部の超高級マンションを除きあまり高いものではありません。新築vs中古論は様々で、多方面から賛否両論入り乱れていますが、少なくとも手を入れられる部分においては、仮に同じ金額出せるとすれば、リフォームやリノベーションをすれば新築同様どころか新築以上のグレードを実現できることもあります。

内装が古くて汚いので新築マンションしか考えられない(中古が選択肢にない)方はリノベーションについて検討頂きたいですし、最新設備は新築でしか実現できないと思っている方はその考えを改める必要があるでしょう。

例えば私は、キッチンに非常に拘りがあり過去2回のリノベーション(キッチン総入替)を経験しています。勿論費用はピンキリですが、150-200万円も出せば1億円のマンションのキッチンよりはるかに有用なデザインや機能も良いものが手に入るのです。

勿論、まだ内装に着手されていない新築を購入すれば、いわゆるオプションと言う形で間取りの変更や設備のアップグレード、壁紙の変更などはできるでしょう。しかし、ただでさえ、高い近年の新築マンションでそこまでの余裕がある方は多くはないはずです。また、キッチンに関しては新築でも理想を求めるとまるごと交換せざるを得なくなります。

リノベーションが実現できないいくつかの設備

新築に分がある設備というものも当然存在します。それはリノベーションの限界とも取れます。最たる例がディスポーザだと思います。これは処理漕が必要なため、新築時に用意されていない限りは中古で追加することはできません。

こういったものについてもあらかじめ調べていく必要があるでしょう。

中古マンション+リノベーションという考え方

新築マンションにおける内装の制限に対して、中古マンションに初めから手を入れていこうという考え方は専有部における理想の住まいづくりにおいては非常に価値のある選択肢に一つだと考えます。

以下の視点でメリットがあると思います。

  • マンションの間取りを変更したい
  • 洗面・風呂・キッチンなどの水回りに拘りがありグレードの高いものを採用したい。
  • 中古のままの汚れた壁紙を一新したい。
  • コンセントなど新たに増設したい
  • ダウンライトなどの照明に切り替えたい
  • 天井を高くしたい

これらの一部は、勿論、中古マンションに住んでからでも実行することは可能ですが大規模な工事になりえるものはコスト的にも重い腰を上げるのも一苦労だと思います。大がかりなリノベーション、例えば間取りの変更や天井の変更は取得時、入居前に済ませておくのが最も効率的でしょう。

 

リフォーム、リノベーションを考えていく理想の住まいづくりは何より楽しい

不動産には様々な制約がありますから、コスト等それを網羅して考えることは当然なれど自分で何かを作り上げることにモチベーションがある方、理想を追求したい方にとってはこれほど楽しく、時間を使うものはなかなかないと思います。

一度のリノベーションで理想の住まいは実現できない

注文住宅でよく聞く言葉ですが、リノベーションも同じです。次はこうしたい、という点が山ほど出てきます。同じマンションで少しづつ手を入れていくケースもあると思いますが、全く違う物件で手を入れていく方が楽しみはあるかと思います。

理想の住まいの実現と終の棲家について

リノベーションをするからには終の棲家の想定だとおっしゃる方がいます。私はその考え方には否定的ですが、ポイントがあるとすれば自分の理想は他人の理想ではないということです。リノベを突き詰めてしまうと売れにくくなります。その点では終の棲家としてリノベをすることが理想の住まいの実現なのかもしれませんが。

リノベ済み中古マンションを購入するという選択肢

中古マンション+リノベーションは魅力だが、自分で手配するのは大変という方も一定数いらっしゃると思います。リノベは自分で手配しなければならないか?そんなこともありません。

今やリノベ市場も拡大の一途。すでに中古マンションの最大の懸念である古い設備や壁紙をあらかじめ一新してくれてある物件というのも多数存在し、これからますます増えていくものと思います。

フルカスタマイズではなく、このような気になるポイントさえ解消できて新築よりはコストがかからないものを選択する。それも一つの考え方です。

リノベ済み中古マンション購入における注意点

リノベ済マンション購入においてはやはり最初から手を入れられているので自身の理想に出会えるかという満足度の問題が第一に挙げられます。むしろそこまでの拘りはなく、新築のように綺麗であればいいよ!という方には有益でしょう。

もう1点気にしておくポイントがあるとすればリノベそのもの以外に係るコスト、例えば物件金額にも多少付加されている場合がある(リノベ代込みの物件金額となるのが通例のため、単純なリノベ代金が上乗せされているだけかはなかなか見分けがつきにくい)というポイントは抑えておくべきです。当然、自分で動かない部分の工数とも取れますが、それでもなお納得できる金額感であれば何も言うことはありません。

様々な視点で業者を見極めるほか、その物件を扱うのはそもそも一つの業者でしかないため、用意された選択肢の中に理想の物件があるかを常に探しておく必要はあるでしょう。

 

ABOUTこの記事をかいた人

食に関して強い興味を持ち、世間に流布する賛否両論を必ず吟味して決定する慎重派です。
必ず一方のみを鵜呑みにすることなく総合的に判断するのでその調査と意思決定に至る理由を参考までに共有していきたいと思います。
詳しいプロフィールはこちら
follow us in feedly