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この記事のターゲット
この記事は、以下の方に対して参考になるかと思い書いています。
- 中古マンションの購入検討をしているが新しい設備や新築と遜色ない内装を求めている方
- 上記は希望しているが、自分でリフォームやリノベーション業者を手配するのは避けたい方
- 新築は手が出せないが、中古マンションを考えている方
新しい住まいに求めるもの
新居を検討する際に気にすべきポイントは様々あると思いますが、内装に関しては誰もが気にすることでしょう。事実、内見をせずにマンションを購入するなど、未竣工の新築購入か、そうでなければよほど資産がある方の投資目的や、遠方過ぎる、急ぎで申し込みをしなくてはならないなど、よほどの事情がない限りないですよね?
新築であれば、部屋の清潔さは保証されており、設備についても新品のため内見をしなくてもまだイメージと現実にそれほどの乖離はないでしょうが、中古の場合はそうはいきません。
様々な気になるポイントがあるはずです。
具体的に大抵の方が気にする点として以下などがあげられるでしょう。
- 壁や壁紙の清潔さ、日焼け、穴や傷、剥がれ
- 床の清潔さ、穴や傷
- エアコンの清潔さ、設置
- 水回りの清潔さ
そしてこれらが、中古マンションを購入するという選択肢を考えた際に気にかかる大きなポイントでもあると思います。それも極めて当然でしょう。新たな住まいを買うということは、すなわち新たな気持ちで新生活をスタートするということ。
明らかに前入居者が住んでいた痕跡を消したい気持ちがあるはずです。賃貸であれば自分の持ち物でもないでしょうから諦めがつくのと、クリーニングでその点が気にならない状況になるというのもあるでしょう。
クリーニングはある程度実施されるケースもあるとは思いますが、中古物件の引き渡しは通常、現状有姿での引き渡しがほとんどです。そこからクリーニングを自己手配でどこへ依頼すべきか、少なくとも賃貸と同様の壁紙交換も自分で手配することに二の足を踏む方も少なくないでしょう。
ただ、それで中古マンションという選択肢を捨ててしまうのは非常にもったいないことですし、諦めて新鮮感を得られない部屋で新生活を送るのもおススメできません。
リノベーションという選択肢
これらの課題はリノベーションやリフォームを知り、採用を検討することで解消されることがあると思います。それどころか、リノベーションをすることで新築にはないユニークな部屋を手に入れることも可能です。
現在の新築マンションの仕様は残念ながら、一部の超高級マンションを除きあまり高いものではありません。新築vs中古論は様々で、多方面から賛否両論入り乱れていますが、少なくとも手を入れられる部分においては、仮に同じ金額出せるとすれば、リフォームやリノベーションをすれば新築同様どころか新築以上のグレードを実現できることもあります。
内装が古くて汚いので新築マンションしか考えられない(中古が選択肢にない)方はリノベーションについて検討頂きたいですし、最新設備は新築でしか実現できないと思っている方はその考えを改める必要があるでしょう。
例えば私は、キッチンに非常に拘りがあり過去2回のリノベーション(キッチン総入替)を経験しています。勿論費用はピンキリですが、150-200万円も出せば1億円のマンションのキッチンよりはるかに有用なデザインや機能も良いものが手に入るのです。
しかしながら、自分の思い通りの部屋に仕立てるということはオーダーメードをするようなもの。自身が手を動かないとしても、設計や具体的な希望を伝えること、それと費用の関係や、業者の選定など金銭以外の負担も大きいことは想像がつき、ここで諦める方も少なくないのではないかと考えます。
また、購入してすぐに住むことができないという点は、多くの方にとって懸念材料になるでしょう。ここでは、それらを解決する一つの候補としてリノベーション済みマンションを考えてみましょう。
リノベーション済み中古マンションを買うという選択肢について
リノベーション済み中古マンションはまだまだ販売される在庫の中では少数でしょう。
ただし、上記の懸念を解消するものとしてマンションに関連する不動産事業者が買い、リノベーションをして、新たに販売していくというケースは増えているように思います。
通常、中古マンションはその保有者は個人となりますが、個人が販売のためにリノベーションを施して販売するというケースは築年数が相当立っており、修繕しない限り売れないという特殊事情を除いてはあまりないでしょう。すなわち、リノベ済みマンションを購入するということは不動産事業者から購入すること、ということになりますね。この観点でのメリット・デメリットを調べてみましょう。
メリット
- 新築のような綺麗な部屋を購入することができる
- 場合によっては、新築にもないような間取りや内装、設備が手に入る
- 内見でリノベーション済みの状況を確認することができる。
- 契約後、すぐに入居することが可能
- 個人ではなく、法人(不動産事業者)からの購入となり、安心感がある
- 法人(不動産事業者)からの購入で、その不動産事業者が仲介業を兼ねる場合仲介手数料が安くなる可能性がある。
デメリット
- 不動産事業者のマージンが乗せられる(リノベそのものの価格や適正マージンがわかりづらい)
- 不動産事業者からの購入となり消費税がかかる
- (リノベ費用として)物件価格よりも高い値段を払うのに自分の好みを反映できない
私は個人的には、デメリットのすべてが認められないために否定的ですが、これらのデメリットを適正にとらえられる、メリットとの比較として許容できるのであれば有用な選択肢にはなりえると思います。
リノベーション済みマンションを考えるうえで注意すべきこと
最後に、リノベーション済みマンションを検討するうえで注意しておくべき点を列挙します。これらはリノベに限らず、全ての中古マンション購入時に考慮すべき内容となります。詳細は別途取り上げたいとも思います。
- 築年数、耐震性について確認、把握する
- 配管などリノベーションでは変えることのできない限界について知る
- リノベーション済物件の扱い情報を探す
リノベーションやリフォームは正しい知識をもって行えば、それ自体は非常に満足のいく生活を提供してくれるものです。考えようによっては新築に手を入れるということもできるのでマンション検討は物件のみではなく、是非リノベーションというポイントも抑えておくと良いですね。